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旭川デザインセンター産業観光拠点リニューアル、4月1日(土)ソフトオープン

旭川家具工業協同組合(理事長 藤田 哲也)は、運営する「旭川デザインセンター」を産業観光拠点としてリニューアルオープンいたします。

旭川デザインセンターは、旭川家具・クラフトが一堂に集結する総合ショップとして約1,000坪という広大な空間に約30社のメーカーが常設ブースを設けており、約1,200点の旭川家具・クラフトを販売しています。施設としては、2017年に旧・旭川家具センターを改装し、旭川デザインセンターとしてオープンしました。

旭川市が2019年にユネスコ創造都市ネットワークに加盟を行い「デザイン都市・旭川」として大きく注目を集めており、また、社会的にも新型コロナウイルスが収束を迎え、国内の観光需要が高まりを見せている中で、旭川家具産地の魅力を最大限に活かして集客を図るため、旭川デザインセンターを産業観光拠点化する新たな事業を展開いたします。

旭川家具の「高品質なものづくりの技術」と「高付加価値なデザイン」にスポットを当てた産業観光施設への機能を付加し、旭川に来たら必ず立ち寄る施設として再整備を行います。観光客はもとより多くの市民が訪れる施設として4月1日(土)にソフトオープンをいたします。なお、本格運用となるグランドオープンは「あさひかわデザインウィーク2023」のスタートに合わせて6月17日(土)を予定しています。

New Zone 1: ADC MUSEUM
旭川家具の技術やデザイン、歴史を学ぶことができるミュージアム空間が誕生。30年以上の歴史があるIFDA 国際家具デザインフェア旭川の受賞作品や、歴代の旭川家具の椅子が並ぶ姿は圧巻。

New Zone 2: ADC LAB
ワークショップを通じて木工に触れることができる体験工房。観光の思い出作りに、自分で作った木製クラフトをお持ち帰りいただけます。産地ならではの「木育」の拠点としても活躍します。

旭川デザインセンター ADCセレクション
旭川デザインセンター ADCセレクション

New Zone 3: ADC SELECTION
大切な人への贈り物はもちろん、旭川観光のお土産にぴったりの厳選したクラフトやオリジナル製品を購入できるギャラリーゾーン。地域で活躍するアーティストの展示会の開催も。

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北海道遺産としての旭川家具

北海道遺産は、北海道民全体の宝物として選ばれた、次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産。北海道の豊かな自然、歴史や文化、生活、産業など、各分野から道民参加によって選ばれている全74件の北海道遺産の一つに旭川家具は選定されています。

織田コレクション

織田コレクションは、椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群。その種類は北欧を中心とした椅子やテーブルから照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまで多岐にわたり、さらに写真や図面、文献などの資料を含め系統立てて集積されており、近代デザイン史の変遷を俯瞰できる学術的にも極めて貴重な資料です。旭川家具は、織田コレクションが旭川へ移転したおよそ30年前から長きにわたり、様々な形で織田コレクションを支援し続けており、2017年の東川町による公有化後も支援・協力体制を構築し、織田コレクションを通じた文化活動の推進に取り組んでいます。

木を通じた教育活動

北海道が推進する「木育」を、家具産地として積極的に取り組んでいます。木育とは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育む取り組み。(北海道ウェブサイトより一部転載)旭川家具は、特に家具産地で育つ地元の子どもたちに「木」や「家具」を身近に感じてもらえるよう、木育ワークショップを積極的に開催。2023年には、主たる会場となる旭川デザインセンターに、木工体験をお楽しみいただける専用の工房「ADC LAB」を新設するなど、木を通じた教育活動を強化し続けています。

次世代を育成するための取り組み

若手職人の技能向上に向け、官民一体、産地一丸で様々な取り組みを行っています。中でも「技能五輪」への参加・出場はその中心的存在です。技能五輪とは、23歳以下の若手職人・技術者が技能レベルを競う競技会で、旭川地域は歴代多くのメダリストを輩出し続けています。さらに、全国大会で上位入賞を果たすと2年に1度開かれる国際大会へ出場することが出来、旭川地域は8大会連続出場を果たしています。

旭川家具No.1職人を決定する
旭川木工技能競技大会

技能五輪をはじめ、産地一丸で取り組んできた次世代を育成する取り組みをさらに発展、強化すると共に、産地を作り手から活性化することを目指し、「旭川家具No.1職人」を決定する「旭川木工技能競技大会」を2022年に創設。旭川家具の大小様々なメーカーから職人が集結し、日々の仕事はもちろん、自主的に鍛え上げた技とメンタルで熱い戦いを繰り広げ、メーカーの垣根を超えた産地全体の一体感や盛り上がりを醸成しています。

ここの木の家具
北海道プロジェクト

旭川家具では、国内はもちろん世界的な森林環境における問題に目を向け、北海道産材の活用を推進する「ここの木の家具・北海道プロジェクト」を2014年からスタート。木を長年扱ってきた経験に基づいて「自主基準」を設け、積極的な活用と品質維持に取り組んでいます。

北海道産広葉樹の使用率を増やし続け
今では「5割」を超えるまでに

2014

2022

北海道産広葉樹の使用基準
1.樹種:カバ、ナラ、タモ、クルミ、サクラ、イタヤカエデ ほか
2.定義:木部の外観表面の80%以上が北海道で伐採された広葉樹であること。

旭川家具の植樹活動

家具を作るために「木を伐るスピード」を「森が育つスピード」に合わせることが、旭川家具を長く作り続けていくことに繋がる。この考えの元、1992年に一部のメーカーから始まった植樹は、2004年に旭川家具工業協同組合組合の主催となり、以降、業界全体の活動と位置づけて取り組み続けています。私たちは、「知的循環型社会」を目指し、これからも新しい木を植え、森を育て続けて行きます。