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デザイン

Design
国産家具デザインの
先端を常に走る。

1990年から3年に一度、世界中からアイデアを募る「IFDA(国際家具デザインコンペティション旭川)」を皮切りに、旭川家具は他産地に先駆けて「デザインの追求」を開始。今日では、旭川市がユネスコ・デザイン都市に認定されるなど、旭川のデザインは地域の文化として根付き、発展し続けています。

旭川家具の
「デザイン追求」の原点

デザインコンペをメイン事業とし、1990年より3年に1度開催している国際家具デザインフェア旭川(IFDA)。過去11回で世界75カ国以上から9,429点にのぼる応募があり、うち50点以上が旭川家具として製品化されています。通算30年を超える年月をかけて取り組んだIFDAによって、美しいデザインと技能に裏付けされた機能を持つ家具として海外からも高い評価を得る今日の旭川家具の姿に繋がっていきます。

家具の展示会から
地域のデザインイベントへ

1955年、当時は珍しかった産地での展示販売会「旭川木工祭」(後の「旭川家具産地展」)がスタート。そして、それから60年が経った2015年、家具を中心としたデザインイベント「あさひかわデザインウィーク(ADW)」へと発展しました。さらに、2021年からは旭川地域における家具以外の建築や機械金属、食品等の団体も参加し、「デザイン都市・旭川」におけるデザインイベントとしてますます広がりを見せています。

世界で43しかない、
ユネスコ・デザイン都市

IFDAやADWを初めとする旭川の「デザインの追求」が実を結び、2019年10月「ユネスコ創造都市ネットワーク」のデザイン分野で加盟認定を受け、国際的に旭川のデザインの文化が認められました。なお、ユネスコ創造都市ネットワークには2021年11月現在、世界の295都市が加盟しております。うち、デザイン分野での認定を受けているのは、ヘルシンキやベルリンを初めとする世界43都市となっています。

北海道遺産としての旭川家具

北海道遺産は、北海道民全体の宝物として選ばれた、次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産。北海道の豊かな自然、歴史や文化、生活、産業など、各分野から道民参加によって選ばれている全74件の北海道遺産の一つに旭川家具は選定されています。

織田コレクション

織田コレクションは、椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群。その種類は北欧を中心とした椅子やテーブルから照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまで多岐にわたり、さらに写真や図面、文献などの資料を含め系統立てて集積されており、近代デザイン史の変遷を俯瞰できる学術的にも極めて貴重な資料です。旭川家具は、織田コレクションが旭川へ移転したおよそ30年前から長きにわたり、様々な形で織田コレクションを支援し続けており、2017年の東川町による公有化後も支援・協力体制を構築し、織田コレクションを通じた文化活動の推進に取り組んでいます。

木を通じた教育活動

北海道が推進する「木育」を、家具産地として積極的に取り組んでいます。木育とは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育む取り組み。(北海道ウェブサイトより一部転載)旭川家具は、特に家具産地で育つ地元の子どもたちに「木」や「家具」を身近に感じてもらえるよう、木育ワークショップを積極的に開催。2023年には、主たる会場となる旭川デザインセンターに、木工体験をお楽しみいただける専用の工房「ADC LAB」を新設するなど、木を通じた教育活動を強化し続けています。

次世代を育成するための取り組み

若手職人の技能向上に向け、官民一体、産地一丸で様々な取り組みを行っています。中でも「技能五輪」への参加・出場はその中心的存在です。技能五輪とは、23歳以下の若手職人・技術者が技能レベルを競う競技会で、旭川地域は歴代多くのメダリストを輩出し続けています。さらに、全国大会で上位入賞を果たすと2年に1度開かれる国際大会へ出場することが出来、旭川地域は8大会連続出場を果たしています。

旭川家具No.1職人を決定する
旭川木工技能競技大会

技能五輪をはじめ、産地一丸で取り組んできた次世代を育成する取り組みをさらに発展、強化すると共に、産地を作り手から活性化することを目指し、「旭川家具No.1職人」を決定する「旭川木工技能競技大会」を2022年に創設。旭川家具の大小様々なメーカーから職人が集結し、日々の仕事はもちろん、自主的に鍛え上げた技とメンタルで熱い戦いを繰り広げ、メーカーの垣根を超えた産地全体の一体感や盛り上がりを醸成しています。

ここの木の家具
北海道プロジェクト

旭川家具では、国内はもちろん世界的な森林環境における問題に目を向け、北海道産材の活用を推進する「ここの木の家具・北海道プロジェクト」を2014年からスタート。木を長年扱ってきた経験に基づいて「自主基準」を設け、積極的な活用と品質維持に取り組んでいます。

北海道産広葉樹の使用率を増やし続け
今では「5割」を超えるまでに

2014

2022

北海道産広葉樹の使用基準
1.樹種:カバ、ナラ、タモ、クルミ、サクラ、イタヤカエデ ほか
2.定義:木部の外観表面の80%以上が北海道で伐採された広葉樹であること。

旭川家具の植樹活動

家具を作るために「木を伐るスピード」を「森が育つスピード」に合わせることが、旭川家具を長く作り続けていくことに繋がる。この考えの元、1992年に一部のメーカーから始まった植樹は、2004年に旭川家具工業協同組合組合の主催となり、以降、業界全体の活動と位置づけて取り組み続けています。私たちは、「知的循環型社会」を目指し、これからも新しい木を植え、森を育て続けて行きます。