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旭川家具工業協同組合は、2025年大阪・関西万博「Co-Design Challenge 2024」に参画いたします

旭川家具工業協同組合は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の特別共創プログラム「Co-Design Challenge 2024」に参画し、北海道・旭川地域の資源とデザインの力を活かした家具の展示・発信を行います。

万博会場にて家具を提供・展示

当組合は、加盟企業である株式会社カンディハウスと協力し、「TEAM EXPOパビリオン」に椅子5脚を展示・提供いたします。これらの椅子は、当組合が1990年より主催している「国際家具デザインコンペティション旭川(IFDA)」で生まれたデザインをもとに製品化されたもので、北海道産広葉樹を活用した持続可能なものづくりの象徴でもあります。

展示内容
・トムテ(25) スツール(大)
・フラン リビング イージーチェアー ×2
・KINA LUX キナフロワー C(Φ80)
・KINA LUX キナフロワー U(Φ100)

展示場所:TEAM EXPOパビリオンステージ

提供:2025年日本国際博覧会協会

 

Meet up Furniture Asahikawa 2025 の開催

万博会期中には、北海道旭川市および周辺地域にて、ものづくりの現場を体感できる地域連携イベント「Meet up Furniture Asahikawa 2025」を開催いたします。

開催概要
名称:Meet up Furniture Asahikawa 2025
会期:2025年6月25日(水)~29日(日)
会場:旭川デザインセンターおよび近郊のメーカー、工房、ショップなど
内容:オープンファクトリー、ものづくり現場を巡るバスツアー、木工体験ワークショップなど
主催:旭川家具工業協同組合
特設サイト:https://meetup.furniture/

 

本プロジェクトを通じて、旭川家具の「地域資源 × デザイン」による取り組みを国内外の多様な来場者に発信するとともに、次世代の暮らしに向けた持続可能な社会の実現に貢献してまいります。


Co-Design Challenge プログラムとは

Co-Design Challengeプログラムは、大阪・関西万博を契機に、様々な「これからの日本のくらし(まち)」 を改めて考え、多彩なプレイヤーとの共創により新たなモノを万博で実現するプロジェクトです。万博という機会を活用いただき、物品やサービスを新たに開発することを通じて、現在の社会課題の解決や万博が目指す未来社会の実現を進めます。Co-Design Challengeプログラムは、当協会が設置したデザイン視点から大阪・関西万博で実装すべき未来社会の姿を検討する委員会「Expo Outcome Design Committee」監修のもと生まれたプログラムです。本プログラムは、これまで2回、募集を行いました。第1弾募集(Co-Design Challenge 2023)はモノの開発、第2弾募集(Co-Design Challenge 2024)は、モノの開発に加え、新たに「地域誘客」の観点でそれらのモノが作られた「日本全国それぞれの土地」の生産現場や工房を公開し、来訪者にものづくりを体感してもらう取組(オープンファクトリー)を募集。これらの取組を通じて、万博が目指す未来社会の実現を進めます。

Co-Design Challenge 公式Webページはこちら 各社の取り組みが紹介されています。
https://www.expo2025.or.jp/co-creation-index/co-design-challenge/

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北海道遺産としての旭川家具

北海道遺産は、北海道民全体の宝物として選ばれた、次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産。北海道の豊かな自然、歴史や文化、生活、産業など、各分野から道民参加によって選ばれている全74件の北海道遺産の一つに旭川家具は選定されています。

織田コレクション

織田コレクションは、椅子研究家の織田憲嗣氏が長年かけて収集、研究してきた、20世紀のすぐれたデザインの家具と日用品群。その種類は北欧を中心とした椅子やテーブルから照明、食器やカトラリー、木製のおもちゃまで多岐にわたり、さらに写真や図面、文献などの資料を含め系統立てて集積されており、近代デザイン史の変遷を俯瞰できる学術的にも極めて貴重な資料です。旭川家具は、織田コレクションが旭川へ移転したおよそ30年前から長きにわたり、様々な形で織田コレクションを支援し続けており、2017年の東川町による公有化後も支援・協力体制を構築し、織田コレクションを通じた文化活動の推進に取り組んでいます。

木を通じた教育活動

北海道が推進する「木育」を、家具産地として積極的に取り組んでいます。木育とは、子どもの頃から木を身近に使っていくことを通じて、人と、木や森との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育む取り組み。(北海道ウェブサイトより一部転載)旭川家具は、特に家具産地で育つ地元の子どもたちに「木」や「家具」を身近に感じてもらえるよう、木育ワークショップを積極的に開催。2023年には、主たる会場となる旭川デザインセンターに、木工体験をお楽しみいただける専用の工房「ADC LAB」を新設するなど、木を通じた教育活動を強化し続けています。

次世代を育成するための取り組み

若手職人の技能向上に向け、官民一体、産地一丸で様々な取り組みを行っています。中でも「技能五輪」への参加・出場はその中心的存在です。技能五輪とは、23歳以下の若手職人・技術者が技能レベルを競う競技会で、旭川地域は歴代多くのメダリストを輩出し続けています。さらに、全国大会で上位入賞を果たすと2年に1度開かれる国際大会へ出場することが出来、旭川地域は8大会連続出場を果たしています。

旭川家具No.1職人を決定する
旭川木工技能競技大会

技能五輪をはじめ、産地一丸で取り組んできた次世代を育成する取り組みをさらに発展、強化すると共に、産地を作り手から活性化することを目指し、「旭川家具No.1職人」を決定する「旭川木工技能競技大会」を2022年に創設。旭川家具の大小様々なメーカーから職人が集結し、日々の仕事はもちろん、自主的に鍛え上げた技とメンタルで熱い戦いを繰り広げ、メーカーの垣根を超えた産地全体の一体感や盛り上がりを醸成しています。

ここの木の家具
北海道プロジェクト

旭川家具では、国内はもちろん世界的な森林環境における問題に目を向け、北海道産材の活用を推進する「ここの木の家具・北海道プロジェクト」を2014年からスタート。木を長年扱ってきた経験に基づいて「自主基準」を設け、積極的な活用と品質維持に取り組んでいます。

今では約7割の旭川家具が
北海道産広葉樹で作られるまでに成長

2014

2023

北海道産広葉樹の使用基準
1.樹種:カバ、ナラ、タモ、クルミ、サクラ、イタヤカエデ ほか
2.定義:木部の外観表面の80%以上が北海道で伐採された広葉樹であること。

旭川家具の植樹活動

家具を作るために「木を伐るスピード」を「森が育つスピード」に合わせることが、旭川家具を長く作り続けていくことに繋がる。この考えの元、1992年に一部のメーカーから始まった植樹は、2004年に旭川家具工業協同組合組合の主催となり、以降、業界全体の活動と位置づけて取り組み続けています。私たちは、「知的循環型社会」を目指し、これからも新しい木を植え、森を育て続けて行きます。